所在地 伏見区 |
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選定番号 第8−055号 |
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推薦理由(抜粋) 旧街道沿いにある旧家で,明治初期に建てられた。港の近くであるため,かつては旧街道沿いには,旅籠,飲み屋,ばくち場が点在してた。主屋は街道から後退した位置に建ち,玄関前で米を牛車に積み替え,京に運んだ。 認定番号
第131号 認定理由 藤田家は鳥羽作り道に面して建つ。立地する旧草津村は淀川の河岸がつくられ,河川改修以前には藤田家の背面は港となっていた。主屋は間口7間の規模を有する2階建,桟瓦葺の建物である。通りからやや奥まって建ち,主庭を塀で囲んで門を設けている。棟札から,棟梁・藤田政右衛門により明治9年(1876)に上棟したことが確認される。左手(西側)を約3間幅の広い土間とし,床高の一段低い土間境の空間を挟んで,2列に5室を配する。上手の10畳の座敷には床,違い棚,平書院を設け,床柱には絞り丸太を用いる。奥の仏間でも床柱にはやや絞りのある磨き丸太が使われており,明治初期の町家建築における絞り丸太の使用例として希少である。主屋の北側には土蔵が残る。 街道に面する玄関前には,三和土と石畳などからなる土間を設け,一部を丈の低い生垣で仕切る。その東手の高塀で囲われた庭は,燈籠や景石を据え,伽藍石などを配する。座敷に北面する庭は,廊下と蔵で囲まれ坪庭状となっており,石積みの上に神棚を祀る。その周囲に飛び石を打ち,座敷の脇には手水鉢を据える。桂川の河川敷に続く主屋北側の庭は開放的で,かつての草津港の船着き場を彷彿させる。通りから奥まって建つ形式や,大きな土間,広い座敷など,洛中の町家とは異なり農家建築の要素を持つ,郊外の町家建築として重要である。 国登録有形文化財(建造物) |
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