所在地 伏見区 |
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選定番号 第1-071号 |
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推薦理由(抜粋) 築約130年の農家住宅である。約400坪の敷地には,主屋,表蔵,たつみ蔵などが建つ。主屋の屋根が特徴的で重厚な重ね妻となっている。 認定番号
第139号 認定理由 長谷川家は羽束師地区で代々地主経営を行なってきた。羽束師地区は海抜が低く,桂川の決壊により,度々浸水した地域である。このため同家の屋敷地は高く盛土されて,殊に乾蔵(いぬいくら)は石垣を築いて主屋よりも高い面に建つ。現在でも洪水時に用いられた舟が保存されている。主屋には棟札が残り,明治10年(1877),棟梁・崗田八右衛門の施工により上棟したことが判明する。木造つし2階建,桟瓦葺の入母屋造で,屋根が二重に重なる外観となる。表側となる南面は,庇上に千鳥破風(はふ),大屋根には切妻の破風を2重に設ける。近年までは煉瓦造の煙突が残っており,変化のある特徴的な外観意匠であった。当初は南側を土間とし,2列6室を配する平面であったが,下手の居室などは活用のため改修されている。上手の座敷は,床(とこ)柱に紫檀(したん),落掛(おとしがけ)にタガヤサン,床框(とこがまち)にクロガキなど銘木を多用する。また床脇は木彫を施した持送り状の装飾を違い棚に用いる。菱形に組まれた縁側天井や扇をモチーフとした木彫欄間など,座敷廻りは,極めて特徴的で特筆すべき意匠を有している。 長谷川家は,羽束師地域を代表する大型の民家建築で,外観や座敷廻りの意匠も特徴的で良質である。また,洪水に備えた地域の歴史を伝える点において重要な建物である。 |
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