所在地 伏見区 |
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選定番号 第10−039号 |
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推薦理由(抜粋) 寛政3年(1791)に「澤屋」として創業した酒造会社。大正12年(1923)に名水を求めて現在地に酒造場を増設した。新高瀬川越しに見える酒蔵や煉瓦煙突は地域の代表的な景観である。 認定番号
第167号 認定理由 松本酒造は寛政3年(1791)に東山七条の地に創業し,大正11年(1922)に現在地に移転した。この際,製薬会社であった既存の工場建物を購入し,明治末期の煉瓦倉庫と煉瓦煙突,大正前期の事務所が酒造工場施設として受け継がれた。大正12年には大黒蔵(だいこくぐら),同13年には酒蔵(さかぐら)ホール(旧純米酒蔵(じゅんまいしゅぐら)),同時期に吟醸酒蔵(ぎんじょうしゅぐら)が建築された。大黒蔵は桁行40メートルの土蔵3棟をつなげ,小屋組には和小屋と様式トラスが見られる。昭和29年(1954)には,居宅として万暁院(まんぎょういん)が建てられた。本瓦葺屋根で居間棟と客間棟が雁行する外観を有する。唐破風を備える玄関廻りなどには,江戸前期に遡る建仁寺塔頭(けんにんじたっちゅう)・正伝院(しょうでんいん)の玄関の古材が用いられる他,吟味された良材を随所に使用している。南面には織部灯篭などの石造物,鞍馬石や貴船石などを用いた枯山水の庭が配されている。また,正門も正伝院からの移築によるものである。 松本酒造では大正期に整備された酒造工場施設群が現役で用いられ,高瀬川沿いに見える大黒蔵や煉瓦煙突等は地域景観のシンボルになっている。正伝院の古材を用いた万暁院も特筆すべき戦後和風建築と言える。明治期から昭和期に至る建物群が重層的に残された酒造工場として極めて貴重である。 国登録有形文化財(建造物),景観重要建造物 ホームページリンク: 松本酒造のホームページはこちら(外部リンク) |
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