所在地 上京区 |
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選定番号 第9−049号 |
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推薦理由(抜粋) 上七軒で最初とも伝わる茶屋「二見屋」を前身とする町家。2階座敷の吉原格子,書院造の表座敷,離れの茶室,中庭など,よく残っている。 認定番号
第152号 認定理由 林家は上七軒のお茶屋として建てられた建物である。棟札が残り,施主は小辻喜三郎で,大工棟梁・小泉佐治兵衛により明治35年(1902)に上棟したことがわかる。当初は二見屋というお茶屋であったが所有者の変遷を経て,現在は住宅として使用されている。 間口4間半の主屋の奥には離れが建つ。主屋1階は通り土間に沿って2列4室を配置する。2階は約4畳大の板間を設け,表側に10畳と8畳,奥には4畳半の座敷を配している。この板間は芸妓・舞妓が舞う「踊り場」で,表裏の座敷から踊りを鑑賞したとされる。10畳間は長押や角材の床柱を用いるなど書院造の意匠で,一方,4畳半間は床廻りに変木(へんぼく)や竹を用いる数寄屋造となる。離れは,客用の6畳間と茶室,外観を土蔵風に仕上げた物置部分からなる。6畳間と茶室は主屋以上に数寄屋意匠が濃厚で,殊に天井の中心から放射状に垂木を渡す網代(あじろ)を用いた傘天井は特筆される。離れの前面には6畳間から茶室に向かう動線に飛石を配し,露地風の庭を設けている。 林家は,踊り場や意匠の異なる各座敷を持つ上七軒のお茶屋建築である。内部意匠も良質で遊興空間の趣を伝えている。外観,内部ともに花街の面影を残す貴重な建物である。 国登録有形文化財,景観重要建造物, 歴史的風致形成建造物 |
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