所在地 上京区 |
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選定番号 第7−005号 |
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推薦理由(抜粋) 大正13年(1924),洋画家太田喜二郎の住宅として建てられた。設計は藤井厚二。アトリエは太田自身の設計で,光の取り入れ方に画家のこだわりがうかがえる。居間やアトリエは建築当時のままである。 認定番号
第134号 認定理由 太田喜二郎(1883〜1951)は,大正期から昭和前期にかけて活躍した洋画家である。東京美術学校を卒業後渡仏し,新印象派を学んで帰国した。大正9年(1920),京都帝国大学建築学科の絵画実習講師に着任し,同学科で教鞭をとる藤井厚二と交友を持った。藤井に設計を依頼し,大正13年(1924)に主屋を建築する。この後,烏丸通の拡幅に際して現在通りに面する東側敷地を入手し,現アトリエを含む東側棟を増築した。 木造2階建,桟瓦葺きの建物で,烏丸通に面して玄関を設ける。玄関脇には応接室を配するが,同室は増築以前にはアトリエとして使用された。応接室東側にはアトリエ,和室からなる増築棟が接続する。玄関から奥に進むと食堂(居間)となり,さらに奥には台所など水廻り空間が設けられる。主屋の南側には太田が自ら選んだとされる植栽からなる庭が配されている。アトリエは太田自身が設計し,一定した採光の確保のため北側に大きな窓を設ける。一方,居間には一段高くした畳敷や,格天井に障子を嵌めた埋込式照明が見られ,藤井風の空間となっている。 洋画家・太田喜二郎のアトリエ空間を現在に伝えるとともに,藤井厚二の初期の住宅作品としても極めて重要であり,高く評価される。 歴史的風致形成建造物 |
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