所在地 上京区 |
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選定番号 第5−024号 |
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推薦理由(抜粋) 明治期の建築と推定される平家建ての木造建物である。歴史学者湯本文彦が終の住家としたことから,同人に関する研究資料等が多く残されている。 認定番号
第107号 認定理由 相国寺の旧境内地にあたる。歴史家・湯本文彦(1843〜1921)の居宅として建築された。湯本は鳥取藩士の家に生まれ,松江師範学校長などを務めた後,京都府雇となり『京都府治志』『京都府寺誌稿』などの編纂に従事した。明治28年(1895)の平安遷都千百年紀念祭に際しては,付帯事業の『平安通志』編纂事業を担当した。明治36年に同地に転居したことが記録から知られるが,現存する棟札銘からは建物が同年に上棟したことが分かる。建物は木造平屋建,桟瓦葺である。北側の玄関を入ると2室の2畳間があり,東側には床を備えた8畳間,南側には真珠庵の庭玉軒を移したと伝わる茶室が設けられている。西側には中廊下が延び,その北側には浴室や納戸,南側に4畳半間と6畳間が配される。4畳半間の床柱には浄瑠璃寺の古材と伝わる丸柱が用いられ,床廻りから離れた箇所に付書院を備えるなど特徴的な意匠を有する。湯本文彦が『平安通志』の編纂に取組んだゆかりの場であり,その建築的な好みを伝える和風住宅として重要である。 |
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