所在地 北区 |
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選定番号 第6−031号 |
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推薦理由(抜粋) 昭和11年,川嶋佐兵衛を棟梁として建てられた,木造2階建の数寄屋風住宅。中廊下を挟み接客空間と日常生活空間に分かれる平面形式で,通り側には洋風応接間も備える。玄関へのアプローチは,蹲居,織部灯籠,松のある茶趣あふれる庭。奥には6畳の茶室が建つ。 認定番号
第106号 認定理由 大正7年に小山村は京都市上京区に編入された。小山花ノ木地区は,大正14年(1918)に土地区画整理事業が施行された地区である。鷲田家は,昭和10年(1935)に呉服関係を生業とする井上元次郎を施主として,棟梁・川嶋佐兵衛により上棟されたことが幣串から確認される。建物は木造2階建,桟瓦葺。北側の通りに板塀と門を構え,やや奥まって玄関を設ける。奥に向かって中廊下を通し,西側にザシキ,ブツマ,東側に台所や茶の間などを配する。庭を挟んだ北側には独立棟の応接室を設け,渡り廊下でつなぐ。主屋の奥には6畳及び3畳前室からなる茶室棟が建っている。床柱に絞り丸太を用いるザシキや,玄関廻りなど,各所にスギの磨き丸太が用いられている。また応接室は洋風と数寄屋意匠を折衷した独特の意匠が見られる。主屋2階北側の外壁など,改変部分はあるものの,全体として良く保存されている。昭和初期の上質で規模の大きい和風住宅として重要である。 |
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