京都を彩る建物と庭園

今月の「彩」
鞍馬駅
<Kuramaeki>



推薦理由(抜粋)
 開業当時からの建物で,重層な入母屋形式の和風屋根が背景の山並みに溶け込む風景は,清々しく感じる。また,白壁も印象的で待合室には古典的な趣のある照 明があるなど,木造の温もりが感じられる。
認定理由
  鞍馬駅は,寺社参拝を主な目的に,鞍馬電氣鐵道(現,叡山電鉄株式会社)の終着駅として鞍馬寺の門前に建築され,昭和4年(1929)に開業された。駅舎は,多少の改修はあるものの,開業当時の姿をよく残している,間口4間半,奥行8間半の木造平屋建て,入母屋造,銅板菱葺き裳階付で,真壁漆喰塗,内部には格天井がみられ,鞍馬寺参詣の玄関口としてふさわしいものとなっている。鞍馬寺門前の歴史的景観と調和した駅舎は,その一角をなす重要な存在である。

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