推薦理由(抜粋)
門は煉瓦造,門番小屋は煉瓦壁と木造部が特徴的であり,中世的な意匠を持っている。全く老朽化を感じさせない堅固な建物で,周囲の歴史的な景観を醸し出している。
認定理由 聖ヨゼフ修道院門の家は,旧住友家衣笠邸の門衛所として大正9年(1920)
に建てられた。昭和46年(1971)に衣笠邸の住宅部分は取り壊され,残さ
れた旧門衛所は「門の家」と呼ばれ,現在は聖ヨゼフ修道院のゲストハウスとし
て使用されている。建物は,煉瓦壁と木造軸部から構成されており,柱を意匠と
して表に表すハーフティンバー構造を用いた,チューダー・ゴシック様式の建築
である。外観は,ほぼ当初の姿を残しており,中世的な雰囲気を醸し出す美しい
建物である。また,門は御影石と煉瓦を用いて門の家と一体的に造られており,
全体の意匠に調和を生み出している。門の家は広大な旧住友家邸宅の面影を伝え
る貴重な遺産であり,また歴史的景観の構成要素としても重要なものとなっている。
◆聖ヨゼフ修道院門の家の個別ページは
こちらから ◆「今月の彩」
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