京都を彩る建物と庭園

認定 今宮神社御旅所

(いまみやじんじゃおたびしょ)
[Imamiya-jinja Shrine Otabisho]
所在地 上京区  選定番号 第7-025号

推薦理由(抜粋)
 今宮祭で三基の御神輿を鎮座する御旅所。今宮祭は正暦5年(994)に始まった紫野御霊会を起源とする。現在の建物は,天明の大火(1788)で焼失した後,寛政期(1789~1801)に再建したもの。能舞台では昭和40年代まで今宮御旅能が奉納されていた。



認定番号 第98号

認定理由
 今宮神社御旅所は,大宮通のかつての北端,近世の洛中街地の最北端に位置する。毎年,五月に開催される今宮祭には,氏子圏を巡行する三基の神輿がここに集まる。今宮祭は応仁の乱後に廃絶していたが,元禄年間に桂昌院によって復興した。その際,現在地に御旅所が移されている。天明の大火後に再建された能舞台,権殿社が残る。能舞台は背景に松を描き,右手に竹を描いた羽目板を張る。舞台の左手に橋掛りが伸び,楽屋としての機能を持つ鏡の間へつながる。この他,昭和20年(1945)に再建された神輿奉安殿が建ち,今宮祭では神輿が安置される。京都を代表する祭礼の場である御旅所の景観を良く伝える点で,重要である。

参考 国登録有形文化財(建造物)
   歴史的風致形成建造物


ホームページリンク:
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