京都を彩る建物と庭園

認定 北村美術館四君子苑

(きたむらびじゅつかんしくんしえん)
[Kitamura-Museum-Shikunshien]
所在地 上京区  選定番号 第6-003号

推薦理由(抜粋)
 数寄屋造の名工北村捨次郎により昭和19年に建築,進駐軍の接収後,住宅棟はモダニズム要素を含んだ近代の数寄屋として改築された。庭は多彩な石造品を配し,比叡山・如意ヶ岳を望めるなど趣向に富んだものとなっている。


認定番号 第76号

認定理由
 四君子苑は,山林地主で昭和の数寄者である北村謹次郎の邸宅として,昭和19年(1944)に数寄屋造の名工北村捨次郎により建てられた。表門,玄関・寄付,渡り廊下・腰掛,離れ茶席は,同氏の作意溢れる技巧を凝らした構成となっている。昭和38年(1963)に改築された主屋は,吉田五十八の設計によるもので,数寄屋とモダニズムを融合した空間は近代の数寄屋の名作である。また,敷地の全体には重要文化財の宝篋印塔をはじめとする多彩な石造品を配し,敷地南端には,細長い露地,敷地中央には流れや池,園路を配した庭,離れ茶席の東側には,比叡山,如意ヶ岳を望める庭がある。四君子苑は,数寄を凝らした造りの建物や趣向に富んだ庭で構成される遺構として重要である。

参考 国登録有形文化財(建造物)

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