認定番号 第30号
認定理由
明治18年頃に織物問屋を創業した際に建てられた。通りに面して,周囲より2階の階高が高い切妻平入りの表屋が建ち,その西側に玄関を挟んで主屋,庭,蔵,ハナレが並ぶ表屋造である。座敷には歳徳神が恵方に向けて祭られるなど,生活文化を感じ取れる。表屋の1階には潜り戸付の大戸と3間にわたる平格子状の糸屋格子が設けられ,別側の通りに面した長大なベンガラ塗装の羽目板の高塀とともに,西陣の商家の景観を良好に継承し,建物と庭園とが一体となって商家の佇まいを残している。
参考 国登録有形文化財(建造物)
景観重要建造物
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