認定番号 第97号
認定理由
今宮神社は,長保3年(1001)以前に,紫野に神殿三宇が木工寮・修理職によって造られ,これを今宮社と名付けたことに遡るとされる。現在の境内景観は,元禄7年(1694),徳川綱吉の生母・桂昌院による大規模奈整備によるところが大きい。近世期には西陣の隆盛を背景に活況を呈し,維新後は府社に列せられた。明治29年(1896)の火災の後,本社(明治35年)疫神社(同41年),楼門(大正15年)が建築された。本社は伊藤平左衛門の設計・施工,疫神社は京都府技師・亀岡末吉の設計によるもの。元禄期に遡る拝殿,若宮社,八社,宗像社や,寛政期の絵馬舎,天保期の神楽殿,地主社などが残る。元禄期以降の近世建築から,明治大正期の整備による近代和風建築の社殿群が積層して残り,境内景観が形成されている点で,極めて重要である。
参考 国登録有形文化財(建造物),
歴史的風致形成建造物
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