京都を彩る建物と庭園

認定 紫明会館
(しめいかいかん) [Shimeikaikan]
所在地 北区  選定番号 第2-002号

推薦理由(抜粋)
 外観は平滑な意匠であるがスパニッシュを基調としたデザイン。建築後大きな改変は行われておらず,戦前の雰囲気をそのまま残している。



認定番号 第39号

認定理由
 京都師範学校(現京都教育大学)の創立50周年を記念し,同校同窓会により,社会教育の理念を掲げて昭和7年に建設された。鉄筋コンクリート造3階建で,外壁はスタッコ風の仕上げ,入口の庇屋根やパラペット上にはスペイン瓦が用いられ,玄関にはグリル装飾が施されている。また,内部には,同窓会館や社会教育の場として和室の空間が重要視されているほか,1階にはアールデコ風の装飾が多く施されている。外観,内部とも大きな改変がなく,当時の意匠がよく保存されており,建設当時流行していたスパニッシュのデザインを取り入れた昭和初期の鉄筋コンクリート造建築の好例である。

参考 国登録有形文化財(建造物)