京都を彩る建物と庭園

認定 六孫王神社

(ろくそんのおうじんじゃ)
[Rokusonnoou-jinja Shrine]
所在地 南区  選定番号 第8-023号

推薦理由(抜粋)
東寺の北に位置する神社。源経基が祀られており,彼が遺した「死後も龍神となって子孫繁栄を祈る」という言葉から,池は神龍池(しんりゅういけ)と名付けられ,手水舍には龍があしらわれている。琵琶湖の竹生島から弁財天を勧請し,息子の源満仲誕生の折に産湯をつかわせたといういわれを持つ誕生水弁天社がある。



認定番号 第117号

認定理由
 六孫王神社は,応和元年(961) に清和源氏の祖源経基が死去した後,嫡男満仲が経基邸宅跡に霊廟を建てたことに始まると伝える。その後,この北に遍照心院大通寺が建立されてからは,その鎮守社となった。中世には衰退していたが,元禄14年(1701)に江戸幕府の費用で再興されたのが現在の社殿である。本殿,拝殿,唐門,廻廊の他,摂社の多田社と五座社が残る。本殿は桁行3間,梁行2間,切妻造・平入で,その前方に桁行5間,梁行3間,入母屋造・平入の拝殿が建ち,両殿が造合で連結された複合社殿の形式をとる。唐門は拝殿の前方に建つ四脚門で,屋根は前後に唐破風を付け,側面は入母屋造とする。いずれの屋根も現在は銅板葺であるが,元は本殿が桧皮葺,拝殿と唐門が栩葺であった。唐門の北と南には本瓦葺の回廊が接続する。同社は類例の少ない切妻造本殿であり,拝殿と造合で結ばれた複合社殿となる点が特徴的である。同時期に造営された唐門,回廊,摂社が残り,江戸時代中期の境内景観をよく伝えるものとして重要である。


参考 京都市指定有形文化財(建造物),
   景観重要建造物


ホームページリンク:
 東六孫王神社のホームページはこちら(外部リンク)
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