京都を彩る建物と庭園

認定 岩﨑家
(いわさきけ)[Iwasakike]
所在地 中京区  選定番号 第2-010号

推薦理由(抜粋)
 明治初期建築の伝統的な木造住宅。厨子2階建てで,出格子,虫籠窓が意匠を彩り,加敷造の軒裏からも歴史を感じる。庭は「花の庭」で四季折々の花が楽しめる。



認定番号 第40号

認定理由
 二条通に面して5間強の間口を持つ,平入り形式の大型京町家である。厨子2階西側に虫籠窓が残り,切子が2本入るやや太めの1階出格子は重厚感を与えており,2階大屋根は軒が深く取られている。2間弱の間口を持つ通り庭には,吹き抜けに梁組みが見られ,入口に対面する竈の位置も特徴的である。床,平書院,違い棚等のある主座敷も,本格的な作りとなっている。四季折々の花が彩る庭には,主木のクロマツが存在感を発揮し,白川石で作られている灯篭や手水鉢等が配置されている。アルミ格子を木製に復元することで,まち並みの維持・向上に寄与しており,京町家の落ち着いた佇まいを今に伝えている。