京都を彩る建物と庭園

認定 NISSHA本館
(にっしゃほんかん)
[NISSHA Main Hall]
所在地 中京区  選定番号 第7-016号

推薦理由(抜粋)
 煉瓦造2階建ての洋館。明治39年(1906),工場の事務所として建てられ,現在は印刷技術に関する収蔵品や会社の歴史をたどる資料を展示している。外観は連続したアーチ窓が並び,玄関にはコリント式オーダーを設ける。





認定番号 第93号

認定理由
 NISSHA本館(旧日本写真印刷本館)は,明治39年(1906)に京都綿ネルの工場事務所として建設された煉瓦造りの2階建で,外壁は水平目地の入ったスタッコ塗り,屋根は寄棟づくりの銅板葺,最頂部はバラストレード(手摺り壁)が付いた屋上となっている。正面中央のポーチを支える4本の柱は,巨大な御影石から削り出した繋ぎ目なしのコリント式石柱で,アカンサスの葉が象られた装飾的な柱頭を持つ。室内は1,2階とも中央にエントランスホールと階段を設け,各部屋や廊下の天井には,型押しされた装飾鉄板の花房模様が浮彫りされている。この建物は,京都市内では大変希少な煉瓦造りの建築物として重要であり,意匠的にも優れた明治期の洋風建築として高く評価されている。
現在1階には,印刷技術に関する貴重な収蔵品を展示する印刷歴史館が開設され,ニッシャ印刷文化振興財団が運営・管理している。

参考 国登録有形文化財(建造物)

ホームページリンク:
 一般財団法人 ニッシャ印刷文化振興財団のホームページはこちら(外部リンク)
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