認定番号 第74号
認定理由
代々庄屋を営んできた家柄である山口家は,通りに面して茅葺の大型の長屋門と米蔵が建ち,紅葉やつつじといった樹木が生い茂った広大な敷地に桟瓦葺切妻屋根,つし2階建の主屋と座敷棟や蔵などが配される。主屋は,幕末から明治初期のものと推測され,土間には囲炉裏や竈などがすえられ,居室は,土間に添って一列に並べるという町家的な平面を持つ。座敷棟は,座敷,仏間,次の間,茶室等を含み,近代の和風書院建築として,杉苔が覆う庭と一体となって,良質で洗練された意匠を構成している。近世以来の庄屋屋敷として豪壮で風格ある佇まいを内外部ともによく留め,農村集落が残る西京の景観を良好に継承するうえで重要である。
参考 国登録有形文化財(建造物)
景観重要建造物
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