所在地 西京区 |
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選定番号 第3−022号 |
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推薦理由(抜粋) 桂大橋を街道沿いに西へ向かうと,新しい家が並ぶ路地の向うに白く輝く漆喰壁の土蔵が見える。裏の通りからは煙出し,虫籠窓といった伝統的な意匠が認められ,手入れされた庭や座敷の様子から,生活の表情を感じることができる。 認定番号 第163号 認定理由 中村家は,西京区桂の旧集落に立地し,近年まで農業を営んできた。敷地内の歴史的な建物としては,主屋と土蔵が残る。主屋は桟瓦葺の木造つし2階の建物である。1階に出格子,2階にむしこ窓を備える町家風の外観であるが,深い庇が特徴的である。元々は東側に広い土間を配し,居室を2列に6室並べる農家型の平面を有していた。 上手の表側にザシキ,その奥にブツマが配されている。ザシキは8畳間で,床まわりには,平書院と違い棚を備える。土蔵には御幣が残り,明治38年(1905)の上棟と判明する。同家に残る明治43年(1910)作成の家相図には現主屋と考えられる建物が描かれている。部材の状況などからも,主屋は土蔵と同時期である明治後期の建築と推測される。ザシキの北側には鞍馬石や春日燈篭を配する庭をつくり,土蔵を背景としている。また,敷地の北東側にあたる玄関脇には,大日如来の石仏を祀る祠が設けられている。 中村家は,町家の影響を受けた都市近郊の農家建築である。市街化が進む桂地区で,旧集落の農家の面影を残す貴重な建物として評価される。 |
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