所在地 下京区 |
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選定番号 第11−040号 |
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推薦理由(抜粋) 島原にある江戸期の揚屋建築の唯一の遺構。螺鈿細工を施した「青貝の間」や,大正期に再建された「松の間」から眺める庭は格別で,「臥床の松」が角屋のランドマークである。 認定番号
第200号 認定理由 角屋は,京都に残る最古の公許の花街である島原の地に位置する,唯一の揚屋建築遺構である。寛永18年(1641)の花街の移転時に同地に移ったと伝わる。揚屋町通に面して表棟が建ち,玄関棟を挟んで奥に座敷棟が建つ。座敷棟は南側に台所,北側に小さな座敷が配される。その奥には奥座敷棟が接続する。寛永期の移転当時の間口は約5間に過ぎず,延宝年間に北側に拡張した際に1,2階の主要な部分が建築されたと考えられている。天明期には座敷棟,奥座敷棟の一部が増改築された。表座敷はいずれも20畳を超える広間とし,1階には網代天井とした「網代の間」,2階は北側より,襖や障子の腰に緞子を貼る「緞子の間」,襖に御簾を描き床の落掛けに紫檀の曲木を用いる「翠簾の間」,天井に和漢の詩歌や絵画の扇面を貼り交ぜた「扇の間」を配する。座敷棟部分の1階南寄りは約50畳大の台所で,一尺八寸角のマツ材の大黒柱や箱階段が目を引く。同棟2階は比較的小さな座敷を配し,天井や欄間などに檜垣組を用いる「檜垣の間」,床まわりに螺鈿を施す「青貝の間」などが著名である。敷地奥には『都林泉名勝図絵』にも紹介されている「臥龍松」のある主庭が,上段を有する書院造の「松の間」に面して配されている。松の間は,大正14年(1925)の火災により焼失し,翌年再建された建物である。 角屋は京都・島原に残る江戸中〜後期の揚屋建築で,個性的な数寄屋意匠を用いて各室を華麗に飾る。近世における文化サロンとしての役割も果たし,京都の文化史においても極めて貴重である。 重要文化財,国登録有形文化財,京都市指定名勝 |
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