所在地 右京区 |
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選定番号 第2−032号 |
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推薦理由(抜粋) 築後500〜600年。京北山国地域の民家で北山型と言われる。千木が九つ屋根の天辺に載る大屋根である。囲炉裏やおくどさんは現役で利用されている。 認定番号
第138号 認定理由 京北大野町集落に位置する。河原林家に残る家系図には14世紀に遡る記述が見られる,当代で20代目を数える。江戸期には庄屋をつとめ山林地主として栄えたと伝わる。17代目は山国隊に参加したとされる。 敷地の南面に長屋門を構え,背面に木造平屋建,入母屋造屋根,茅葺の主屋が建つ。小屋裏に木槌が残り,大工「清□衛門」の銘が確認される。また,明治28年及び幕末期のものと考えられる2枚の家相図が残り,平面の変遷を知ることができる。建築年代は不詳であるが,家相図や部材の状況から,江戸末期に遡ると考えられる。小屋組には,古式とされるオダチトリイ組が用いられている。 平入の玄関を入ると前後2列に9室が配され,上手奥には背面に突き出して主座敷であるカミノマが設けられている。カミノマには床(とこ)が設けられ,磨き丸太を床柱に用いる。幕末期の家相図では現在居室となっている下手部分が土間であったことが分かる。カミノマの西側には池を設けた庭が配されている。また,屋敷地の北及び西面に水路が流れるが,元々はイトヤと呼ばれる屋根を設けた洗い場が敷地西面に設けられていた。 近世に遡る茅葺の民家であり,各時代の改修を経ながらも茅葺を維持し,空間構成を継承している。また,格式を有する屋敷構えは地域の景観において重要な役割を果たしており,高く評価される。 |
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