所在地 山科区 |
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選定番号 第2−016号 |
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推薦理由(抜粋) 昔は山科神社の神宮寺であったと伝えられている。嘉永年間(1848〜1854)に堅譲尼が再興。赤穂義士大石内蔵助の屋敷跡が境内にある。 認定番号
第123号 認定理由 岩屋寺は平安時代に天台宗の寺院として創建され,隣接する山科神社の神宮寺であったとされる。11世紀には勧修寺末寺の真言宗となるが,織田信長の兵火を始め幾度か焼失し,江戸末期の嘉永年間に曹洞宗寺院として復興されたと伝わる。大石内蔵助が討ち入り前の1年余を過ごした閑居跡としても知られる。本堂は棟札及び鬼瓦銘から嘉永七年(1854)に再建されたものと確認される。東側に正面を向け,桁行三間梁行五間の規模を有する。入母屋造平入、桟瓦葺で,前方に向拝を設け,前面柱間には桟唐戸を嵌める。平面は,前方2間を畳敷きの外陣,奥の3間を内陣とするが,内陣両脇には位牌棚を備えて脇陣のような空間となる。内陣奥には須弥壇を置くが,宮殿を上部に造りその下部を通路としている。また,内陣天井は緩い曲面を描く折上げ格天井とし,空間の一体性を保ちつつ格式を表現している。本堂の北側には2列6室を有する庫裏が接続する。この他,境内には毘沙門堂や大石内蔵助の閑居を移築したと伝わる茶所が残る。特徴的な空間を有する江戸末期の本堂建築として評価することができる。また,大石内蔵助の縁りを今に伝える寺院としても重要である。 歴史的風致形成建造物 |
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