所在地 中京区 |
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選定番号 第3−015号 |
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推薦理由(抜粋) 大正2年(1913)の建築。現存する設計図等からも,当時の様子を窺うことができる。祇園祭の頃に襖を御簾や葦戸に替え,網代を敷き,夏のしつらえにすると,坪庭から奥へと風が通り,奥座敷から打ち水した庭を見ると涼やかで,心の安らぎが感じられる。 認定番号
第66号 認定理由 速水家は,柳行李の製作や販売を家業とした速水本家の分家にあたる。その専用住宅として建てられた主屋は,富小路通りに面して大正2年(1913)に建築された本2階建ての町家である。その最奥には,江戸末期建築の道具蔵と文久2年(1862)建築の乾蔵などが並び,屋敷構えの景観を構成している。主屋は,切妻造り桟瓦葺,表屋造形式で,表屋部分と居住棟で構成される。1階は出格子,2階は上手側にガラス窓,下手側は虫籠窓を設け,表屋部分にミセノマ2室を,居住棟にはオクノマ,ナカノマ等3室を配している。表屋部分と居住棟,主屋と道具蔵のそれぞれ中間に設けられたナカニワとオクニワは,採光や通風,観賞などの用途を持ち,手水鉢,灯籠などを配す。速水家は,近代における本2階建ての町家の発展過程を示す重要な事例であり,町家に典型的に見られる庭を設け,建築時の姿を非常に良く残す希少な町家である。 国登録有形文化財(建造物) |
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