所在地 中京区 |
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選定番号 第7−015号 |
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推薦理由(抜粋) 昭和9年(1934)頃,呉服業を営む寺江家によって建てられた京町家。ハシリニワや火袋を持つ構成は京町家と同じだが,西洋のモダンデザインを取り入れている点に,新しいものを取り入れる京都の町衆の心意気が見られる。 認定番号 第112号 認定理由 施主の寺江直次郎は呉服業を営み,小山に本宅,紫竹に工場を持ち,同建物は店舗として建てられた。木造2階建,桟瓦葺,間口5間,奥行15間半の敷地に表屋造の構成で建つ。建築資料が残り,大工・橋本嘉三郎による施工により,昭和10年(1935)に建築されたことが判明する。橋本は数寄屋大工として知られ,蘆花浅水荘(山元春挙邸),霞中庵(竹内栖鳳邸)などを手がけている。表屋部分は水平に水切りのラインを入れたモルタル仕上げで,モダニズム風の外観である。1,2階とも洋室の店舗とする。その奥には平屋建の洋風応接室,2階建ての居住棟が続く。居住棟は南側に通り土間をとり,1階は中央に廊下,階段室を設け,北側に座敷と次の間を配する。2階には和室3室を設ける。主屋の奥には製品置場として使用された離れが建つ。表屋造の構成を踏襲しながら発展した店舗併用住宅であり,京都の近代化を示す都市の建築として重要である。 |
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