所在地 中京区 |
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選定番号 第8-017号 |
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推薦理由(抜粋) 三条通に建つ店舗。家邊徳時計店は時計貴金属商として明治4年(1871)に創業され,煉瓦造2階建ての店舗部分は明治23年(1890)に建てられた。店舗の奥には住居棟が建つ。3連アーチが外観の特徴で,現在はテナントとして活用されている。 認定番号
第113号 認定理由 家邊徳時計店は,明治4年(1871)の創業で,当時は町家建築の屋根に時計塔を載せた店舗であった。現在の建物は,明治23年(1890)に建築された建物である。建築当時は3階建で,時計塔が載っていたが,戦後老朽化のため3階以上の部分が撤去され,現在は2階建となっている。煉瓦造の店舗の奥には木造2階建の居住棟があり,全体として表屋造町家の構成をとっている。店舗棟は赤煉瓦の壁体を外観にあらわし,花崗岩でコーナーストーンを施している。1階上部には3連アーチを設けるが,受ける柱が無いなど西洋建築としては不自然な意匠である。1階内部は正面奥に階段を配して,右手に金庫室を設けている。金庫室の扉には,明治の画家・田村宗立(1846〜1918)による油彩画が残り美術史的にも貴重である。明治20年代の煉瓦造による商業建築は全国的にも現存事例が極めて稀で,京都の近代化の過程を伝える上でも重要な建物である。 国登録有形文化財(建造物) |
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